ピックルボールの得点の数え方とは、ラリーの勝ち負けでどちらに点が入り、次に誰がどこからサーブするかを決める決まりのことです。基本の方式では、点が入るのはサーブをしている側だけです。
結論から言うと、ダブルスのスコアコールは「サーブ側の点・レシーブ側の点・何人目のサーバーか」の順に 3 つの数字を読み上げます。ゲームは「ゼロ・ゼロ・ツー」から始まり、サーブ側がラリーに勝つと 1 点、負けるとサーバーの交代か相手へのサーブ権の移動(サイドアウト)になります。この記事では、ゲーム開始からの 6 ラリーを 1 つずつ追いながら、数字がどう動くかを確かめます。
この記事の要点
- 基本の方式では、点はサーブ側だけに入り、レシーブ側が勝つとサーブ権が動くだけです
- ダブルスのコールは「サーブ側の点・レシーブ側の点・サーバーの番号(1 か 2)」の順です
- 最初のサーバーの立ち位置は、自分のチームの点が偶数なら右、奇数なら左と決まっています
- ラリーごとに点が入る「ラリー方式」もあり、大会で使うかどうかは要項で決まります
- コールの間違いは、リターンが打たれる前なら止めて言い直せます
対象読者: ルールはひと通り読んだけれど、試合になるとスコアコールで止まってしまう人。友人どうしのゲームで、点の数え方を自信を持って説明したい人。
読了後にできること: サーブの前に正しい 3 つの数字を読み上げ、自分の立ち位置でスコアが合っているかを確かめながら 1 ゲームを進められます。
サーブ側だけが得点する仕組み
ピックルボールの基本の数え方は、サーブ側だけが得点する方式です。USA Pickleball のルールの要約では「Traditional Side-Out Scoring(伝統的なサイドアウト方式)」として説明され、統合前の協会のルールページ(保存版)にも「サーブ権がある時のみ得点することが出来ます」と書かれています。ルール全体の流れはピックルボールのルールの記事にまとめているので、ここでは点の動きだけに絞ります。

ラリーの結果ごとの点とサーブ権
1 回のラリーが終わったときに起きることは、次の 4 通りしかありません。
| ラリーの結果 | 点 | 次のサーブ |
|---|---|---|
| サーブ側が勝った | サーブ側に 1 点 | 同じサーバーが左右を入れ替えて続ける |
| サーブ側が負けた(1 人目のサーバー) | 点は動かない | パートナーが 2 人目のサーバーとしてサーブする |
| サーブ側が負けた(2 人目のサーバー) | 点は動かない | 相手チームにサーブ権が移る(サイドアウト) |
| サーブ側が負けた(ゲーム開始直後の 1 人目) | 点は動かない | すぐ相手チームにサーブ権が移る |
レシーブ側がラリーに勝っても、この方式では点は入りません。レシーブ側のフォルト(反則やミス)はサーブ側の得点になり、サーブ側のフォルトはサーバーの交代かサイドアウトになる、と要約でも整理されています。
1ゲームの長さと勝ち方
ゲームはふつう 11 点先取で、2 点差がつくまで続けます。要約には、大会では 15 点や 21 点のゲームもあると書かれています。連盟のページでは、10 対 10 になったら 2 点差がつくまで行うこと、3 ゲームのうち 2 ゲームを先に取った側が勝ちという形も紹介されています。友人どうしの練習なら 11 点の 1 ゲームで十分で、大会に出るときは点数とゲーム数を要項で確かめます。
最初にどちらがサーブするかは、公平な方法なら何で決めても構いません。連盟のページでは、コイントスやじゃんけんで勝った側が「サーブを打つ」か「好きなサイドを選ぶ」かを決める方法が紹介されています。
ダブルスのスコアコールを1点ずつ追う
スコアコールは、サーブを打つ人が毎回声に出して言います。数字の意味を覚えたら、実際のラリーの流れに当てはめて追ってみるのがいちばん早い覚え方です。

3つの数字の意味
連盟のページでは、コールの仕方を「自分のポイント、相手のポイント、自分がペアの中で 1 人目のサーバーなのか 2 人目のサーバーなのかの 3 つの数字を言う」と説明しています。3 つ目の数字は、1(ワン)か 2(ツー)のどちらかしかありません。
ゲーム開始のときだけは、サーブ側で最初にサーブできるのが 1 人だけです。そのため、数え方としては「2 人目」として扱い、最初のコールは「ゼロ・ゼロ・ツー」になります。連盟のページによると、コールはパドルでボールを打つ前までに言い終えればよいと 2021 年のルール改正で決まりました。
ゲーム開始から6ラリーの例
A チーム(A1・A2)と B チーム(B1・B2)のダブルスで、A1 が右側から最初のサーブを打つ例です。
| ラリー | サーブする人 | コール | 結果 | 次の点 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | A1(右から) | ゼロ・ゼロ・ツー | A が勝つ | A 1 点 |
| 2 | A1(左へ移って) | ワン・ゼロ・ツー | A が勝つ | A 2 点 |
| 3 | A1(右へ戻って) | ツー・ゼロ・ツー | A が負ける | サイドアウト |
| 4 | B チームの右側の人 | ゼロ・ツー・ワン | B が勝つ | B 1 点 |
| 5 | 同じ人(左へ移って) | ワン・ツー・ワン | B が負ける | パートナーへ |
| 6 | B のパートナー | ワン・ツー・ツー | B が負ける | サイドアウト |
ラリー 3 でサイドアウトになったのは、ゲーム開始直後で A チームにはサーバーが 1 人しかいないからです。ラリー 4 からは B チームのコールなので、1 つ目の数字が B の点(0)、2 つ目が A の点(2)に入れ替わります。ラリー 6 の後は A チームにサーブ権が戻り、A の点は 2、B の点は 1 なので、右側の人が「ツー・ワン・ワン」とコールしてサーブします。
立ち位置でスコアを確かめる
コールが合っているか不安なときは、立ち位置を見れば確かめられます。この方法を知っておくと、ラリー中に点を忘れても落ち着いて戻せます。

最初のサーバーの位置のルール
USA Pickleball の要約には、サーブ側のチームの点が偶数(0、2、4、6、8、10)のとき、そのチームでゲームの最初にサーブした人は、サーブのときもレシーブのときも右側のコートにいる、と書かれています。奇数(1、3、5、7、9)のときは左側です。
| 自分のチームの点 | 最初のサーバーの位置 | パートナーの位置 |
|---|---|---|
| 偶数(0・2・4・6・8・10) | 右側 | 左側 |
| 奇数(1・3・5・7・9) | 左側 | 右側 |
たとえば前の例で A1 はゲームの最初にサーブした人です。ラリー 6 の後、A の点は 2(偶数)なので、A1 は右側に立っているはずです。もし左にいたら、どこかで点か位置がずれています。
言い間違いに気づく4つの手順
- 自分のチームの点を言う: まず自分たちが何点かだけを確かめます
- 偶数か奇数かを見る: 偶数なら最初のサーバーが右、奇数なら左です
- 最初のサーバーの位置を見る: その人が表のとおりの側にいるかを見ます
- 合わなければサーブの前に止める: 4 人で点を言い合って、正しい点と位置に戻してから始めます
最初にサーブした人を覚えにくいときは、ゲームの前に「最初のサーバーは誰か」を 4 人で声に出して決めておくと迷いません。
シングルスとラリー方式の数え方
ここまではダブルスのサイドアウト方式の話でした。シングルスと、ラリーごとに点が入る方式では、数え方が少し変わります。

シングルスのサーブ位置
シングルスでは、サーバーは自分の点が偶数のとき右側から、奇数のとき左側からサーブします。これは USA Pickleball の要約にも連盟のページにも書かれています。サーバーが 1 人なので、「何人目のサーバーか」という 3 つ目の数字の考え方はダブルスのためのものです。シングルスで何をどう読み上げるかは、ルールブックの本文か大会の案内で確かめてください。
ラリー方式(2026年の暫定ルール)
ラリー方式は、どちらがサーブしていても、ラリーに勝った側に 1 点が入る数え方です。USA Pickleball の2026 年ルールブックの変更点をまとめた文書によると、ラリー方式は 2026 年も暫定の方式として続けられ、次のように整理されています。
| 比べる点 | サイドアウト方式 | ラリー方式(2026 年の暫定ルール) |
|---|---|---|
| 点が入る側 | サーブ側だけ | ラリーに勝った側 |
| レシーブ側がゲームポイントで勝ったとき | サーブ権が移るだけ | 点が入り、そのゲームを取れる |
| ゲームの点数(大会) | 11・15・21 点 | 11・15・21 点の 1 ゲーム、3 ゲーム中 2 ゲーム、5 ゲーム中 3 ゲーム |
| 天候などの事情があるとき | ― | 7 点ゲーム(4 点でエンドを交代)も認められる |
2025 年のルールでは、ラリー方式でもゲームを決める点はサーブ側しか取れませんでした。2026 年からは、レシーブ側がゲームポイントでラリーに勝てば、そのまま勝ちになります。同じ文書には、USA Pickleball が 2027 年にこの暫定期間を延ばすか、正式にするか、やめるかを決めると書かれています。
大会の方式は要項で確かめる
同じ文書では、ラリー方式を使うかどうかは大会の責任者が選べるとされ、ダブルスのダブルエリミネーション種目や、2026 年の USA Pickleball の全米選手権など、使えない大会も挙げられています。これは米国の公認大会の決まりで、日本の大会で何点のゲームか、どちらの方式かは大会ごとに違います。出場するときは、国内の大会の探し方の記事を参考に、要項の「試合形式」の欄を必ず読んでください。
コールを間違えたときの扱い
スコアコールの言い間違いは、慣れた人どうしでも起きます。大事なのは、いつ止めればやり直しになるかを知っておくことです。

リターンの前ならやり直し
USA Pickleball の変更点の文書によると、2026 年のルールでは、間違ったコールに気づいた選手は、リターン(サーブを受けた側の返球)が打たれる前で、ボールが止まる前ならプレーを止めてスコアの訂正を求められます。コールが本当に間違っていた場合は、正しいコールでそのラリーをやり直します。
止めるとフォルトになる場面
一方で、次の場面でプレーを止めると、止めた人のフォルトになります。
- コールが正しかったのに止めたとき
- リターンが打たれた後に止めたとき
間違ったコールのままラリーが最後まで終わった場合は、そのラリーの結果はそのまま生かし、次のサーブの前にスコアを直します。友人どうしのゲームでも、この順番を共有しておくと、もめずに進められます。
スコアで迷いやすい場面とよくある失敗
最後に、初めてのゲームでつまずきやすい点をまとめます。どれも、声に出してコールする習慣をつければ防げるものです。
数え方でよくある失敗
- ゲーム開始を「ゼロ・ゼロ・ワン」で始める: 開始時はサーバーが 1 人だけなので「2 人目」の扱いになり、「ゼロ・ゼロ・ツー」から始めます
- 相手のサーブ中に点が入ったと思う: サイドアウト方式では、レシーブ側が勝ってもサーブ権が動くだけです
- 1 つ目と 2 つ目の数字を逆に言う: 1 つ目はいつも「今サーブしている側」の点です。サーブ権が移ったら入れ替えます
- 点が入ったのに左右を入れ替えない: サーブ側が得点したら、サーバーとパートナーは左右を入れ替えます
コールと大会でよくある失敗
- サーブを打ちながらコールする: コールはパドルでボールを打つ前までに言い終えます
- 大会の方式を確かめずに出る: ラリー方式かどうか、何点ゲームかは大会ごとに違います
コールは、打つ前に相手にも聞こえる声で言うのが基本です。キッチンやサーブのラインなど、コートの線の意味もあわせて覚えたい人は、コートの寸法とラインの記事が役立ちます。競技そのものをまだ知らない人は、ピックルボールとは?の記事から読むと全体像がつかめます。
よくある質問
Q. ピックルボールは何点先取で勝ちですか?
A. ふつうは 11 点先取で、2 点差がつくまで続けます。大会では 15 点や 21 点のゲームもあるので要項で確かめます。
Q. レシーブ側がラリーに勝つと点は入りますか?
A. 基本のサイドアウト方式では入らず、サーブ権が動くだけです。ラリー方式の大会では、レシーブ側にも点が入ります。
Q. ゲームの最初のコールはなぜ「ゼロ・ゼロ・ツー」なのですか?
A. ゲーム開始時は、サーブ側で最初にサーブできるのが 1 人だけなので、数え方として「2 人目」と扱うためです。
Q. スコアコールはいつまでに言えばよいですか?
A. 連盟のページによると、パドルでボールを打つ前までに言い終えればよいとされています。打ちながら言うのは避けます。
Q. コールを間違えたらどうすればよいですか?
A. リターンが打たれる前なら止めて言い直し、正しいコールでやり直します。リターンの後は、ラリーの後で直します。
Q. 点がわからなくなったときはどう確かめますか?
A. 最初にサーブした人の位置を見ます。自分のチームの点が偶数ならその人は右、奇数なら左にいるはずです。
参考・出典
この記事の点の数え方・コールの仕方・2026 年のルールの変更点は、2026年9月29日に各公式ページを開いて確認した内容です。ルールは毎年見直されることがあるので、大会に出る前は公式ページと大会の要項でご確認ください。
- Pickleball Rules Summary|USA Pickleball
- Pickleball Rules & Regulations|USA Pickleball
- 2026 USA Pickleball Rulebook Change Document(PDF)
- 公式ルール|統合前の日本ピックルボール協会のページ(2026年1月9日の保存版)
- ピックルボールの基本ルール|一般財団法人ピックルボール日本連盟(統合前の連盟側サイト)
最終更新日: 2026年10月5日
当サイトはピックルボールの非公式ファンメディアです。特定の団体・大会・施設・メーカーとは関係がなく、各名称はそれぞれの権利者に帰属します。