オリンピック種目とは、その大会の実施競技としてオリンピックで行われる競技のことです。ピックルボールは、2026年10月5日時点で、2028年ロサンゼルス大会(LA28)の公式サイトにある実施競技の一覧に入っていません。
結論から言うと、今のところピックルボールはオリンピック種目ではありません。国際連盟を名乗る団体は複数あり、そのうちWorld Pickleball Federation(WPF)は、IOCに承認されたピックルボールの団体はまだないと自らのページに書いています。日本の一般財団法人ピックルボール日本連盟は、統合の理由として2032年ブリスベンオリンピックの正式種目を目指すと答えていました(統合特設サイトの2026年6月7日の保存版)。この記事は、各団体が公式に書いている内容だけを並べます。情報の確認日は2026年10月5日です。
この記事の要点
- LA28の大会計画のページに並ぶオリンピックの実施競技51の項目に、ピックルボールはありません
- WPFは「IOCに承認されたピックルボールの団体はまだない」と書き、承認を目指している段階だと説明しています
- Global Pickleball Federation(GPF)のFAQは、競い合う国際連盟を1つにまとめる「統合」を、GPFとWPFを例に説明しています
- 日本の連盟の統合特設サイトのよくある質問は、2032年ブリスベンオリンピックの正式種目を目指すと答えていました
- 10月5日に読んだ連盟の公式サイトと発表文は「将来的なオリンピック競技化を見据えた」のような書き方で、年は挙げていません
対象読者: ピックルボールがオリンピックに入るのか気になっている人。「五輪を目指す」という話を見て、今どうなっているのかを公式の記載で確かめたい人。
読了後にできること: オリンピックとピックルボールの今の関係を公式ページの記載で説明でき、続報を自分で確かめる先がわかります。
競技そのものは「ピックルボールとは」、競技が生まれてからの歩みは「ピックルボールの歴史」で書いています。
LA28の実施競技の一覧とピックルボール
LA28の公式サイトには、オリンピックの実施競技を並べた大会計画のページがあります。同じページは、2028年7月14日が、ロサンゼルスにとって1932年・1984年に続く3回目のオリンピック開催になると書いています。

一覧に並ぶ51の項目
10月5日にこのページを開くと、「3×3 Basketball」から「Wrestling」まで51の項目が並んでいて、その中にPickleball(ピックルボール)の文字はありませんでした。つまり、LA28の一覧にピックルボールはありません。ラケットでボールやシャトルを打ち合う競技では、Badminton(バドミントン)、Squash(スカッシュ)、Table Tennis(卓球)、Tennis(テニス)の4つが載っています。
「51」の数え方
一覧には、Artistic Gymnastics・Rhythmic Gymnastics・Trampoline Gymnasticsのように、体操が3つの項目に分かれて並んでいます。この記事の「51」は、ページに並ぶ項目をそのまま数えた数で、競技の数としてページに書かれている数字ではありません。
国際連盟を名乗るGPFとWPF
競技の国際連盟(IF)を名乗るピックルボールの団体は、1つではありません。この記事では、GPFのFAQが統合の例に挙げている、GPFとWPFの2団体の公式サイトを読みました。

2つの団体の自己紹介と加盟数
| 項目 | GPF(Global Pickleball Federation) | WPF(World Pickleball Federation) |
|---|---|---|
| 公式サイトでの自己紹介 | 「The preeminent international federation for the sport of pickleball」 | 「An international federation for the sport of pickleball」「Pursuing IOC recognition」 |
| 大陸の組織 | アフリカのCAP、米州のPFA、アジアのAPA、オセアニアのOceania Pickleball Federation。欧州の国はGPFに直接申し込む | アフリカ・米州・アジア・欧州・オセアニアの5つの大陸連盟 |
| 加盟数 | 加盟国のページに並ぶ国・地域を数えると77(合計の数はページに書かれていない) | 加盟連盟74(ページの記載。直近の加盟の更新を反映していない場合があると注記) |
| 日本 | アジア(APA)の一覧に「Japan」がある | 加盟連盟の一覧に日本は見当たらない |
| 統合の動き | 2026年9月4日に統合とオリンピックへの道のFAQを公開 | 2025年8月30日にIPF(International Pickleball Federation)と統合したと発表 |
数はGPFの加盟国のページとWPFのMember Federationsのページで10月5日に読みました。WPFはIPFとの統合のお知らせで、2つの団体の会員と運営をまとめたと書き、Aboutのページでは、5つの大陸連盟にまたがる国内連盟をまとめ、競技の世界の統括団体として認められることを目指していると説明しています。
日本の連盟とGPFのつながり
連盟が出した2026年6月24日の発表(PR TIMES)には、連盟の理事長がGPFの常任理事に、アジアからただ1人選ばれていると書かれています。統合特設サイトの2026年6月7日の保存版の下部には「JPA(日本ピックルボール協会)× PJF(ピックルボール日本連盟)統合。GPF・AFP・APA 加盟。」とありました。今の体制は「ピックルボール日本連盟とは」で書いています。
国際連盟が説明する「統合」とオリンピック
GPFは2026年9月4日、統合とオリンピックへの道についてのお知らせを出し、FAQ(PDF)で14の問いに答えています。WPFはRoad to the Olympicsのページで、自らの到達状況を項目ごとに示しています。どちらも各団体の説明です。IOCの公式サイト(olympics.com)は確認日に開けなかったため、IOCが定める手順そのものはこの記事では扱いません。

GPFのFAQに書かれていること
- 国際連盟(IF)は競技の世界の統括団体で、世界のルール、国際大会、ランキング、ドーピング防止を担い、IOCに対して競技を代表する
- IOCが認めるのは、1つの競技に1つのIFだけ
- 国内連盟(NF)は1つの国の統括団体で、オリンピックの資格のためには1つの国に認められるNFは1つだけ。例として「Pickleball Japan Federation」の名前が挙がっている
- 「統合」は、競い合う国際連盟を1つの世界の統括団体にまとめること。例として、GPFとWPFを1つのIFにする形が書かれている
- 統合しても自動的にオリンピックに入るわけではない。承認と採用はIOCが自ら決める
WPFが示す到達状況
| 項目(WPFのページの表記) | WPFが書いている状況 |
|---|---|
| Unified world federation(統合された世界連盟) | Achieved(達成)。WPFとIPFが1つの国際団体に統合 |
| Global membership(世界中の加盟) | In progress(進行中)。5つの大陸連盟にまたがる国内連盟 |
| Adopted statutes(規約の採択) | Partly met(一部達成)。2023年の規則を採択し、まとめた憲章は草案 |
| CAS jurisdiction(スポーツ仲裁裁判所の管轄) | In draft(草案)。規約の草案に書き込んだ段階 |
| WADA-aligned clean sport(ドーピング防止の取り組み) | In development(準備中) |
| Competition integrity(競技の公正) | In draft(草案) |
WPFは同じページで、IOCに承認されたピックルボールの団体はまだないと書き、自らの状態を、承認を主張するのではなく目指している(pursuing)段階だと説明しています。
日本の連盟が書いているオリンピックの目標
一般財団法人ピックルボール日本連盟は、2026年4月の統合のときから、オリンピックに触れた文章を出しています。ページによって書き方が違うので、時期の順に並べます。

ページごとの書き方
| 時期・ページ | オリンピックについての書き方 | 年の記載 |
|---|---|---|
| 2026年4月10日の発表(PR TIMES) | 将来的な国際競技大会やオリンピックを見据え、選手育成と競技環境の整備を進める | なし |
| 統合特設サイトのよくある質問(2026年6月7日の保存版) | 2032年ブリスベンオリンピックの正式種目を目指し、統合された世界連盟に国内統一団体として正式に加盟する | 2032年 |
| 2026年6月24日の発表(PR TIMES) | 世界的な競技拡大と将来的なオリンピック競技化を見据えた国際的な動向も注視する | なし |
| 公式サイトのビジョン・理念(10月5日に確認) | 将来的な国際競技大会やオリンピックを見据え、選手育成と競技環境の整備を進める | なし |
統合の理由に挙げた「2032年」
統合特設サイトのよくある質問は、「なぜ統合したのですか?」に、ピックルボールの2032年ブリスベンオリンピック正式種目を目指し、統合IF(世界連盟)の誕生に向けて、日本の2つの団体も統合してNF(国内統一団体)となることで新IFに正式加盟し、アジアのリーダーの一国としてオリンピックへの参加を見据えて活動するため、と答えていました。どの国際連盟を指すのかは、この答えには書かれていません。
統合特設サイトのトップは、10月5日に開くと新しい公式サイトへ転送されました。同じ日に公式サイトのPJとは・理事長挨拶・ビジョン・理念のページを開いた範囲では、年を挙げた記載は見当たりませんでした。統合の年表は「ピックルボールの歴史」、日本代表の動きは「日本代表の選ばれ方と出場大会」をどうぞ。
オリンピックの話題を自分で確かめる手順
オリンピックの話題は、団体の発表、報道、SNSで書き方が変わります。続報を追う時は、次の順に公式ページを開くと、誰が何を言っているのかを分けて読めます。

開くページの順番
- LA28の一覧で、ピックルボールが加わったかを見る
- WPFの到達状況の欄が変わったかを、Road to the Olympicsのページで見る
- GPFのニュースで、統合やオリンピックについての新しい発表を探す
- 連盟のお知らせで、国際連盟への加盟や統合の案内を探す
- 記事やSNSで見た話が、どの団体のどのページに書かれているかを確かめる
読む時の注意
団体が「目指す」と書いているのは、その団体の目標で、IOCの決定とは別のものです。プロのツアーや国の代表が出る国際大会は、オリンピックとは別の大会として開かれています。大会の全体像は「世界大会の種類と主なツアー」にまとめました。
よくある質問
Q. ピックルボールは今オリンピック種目ですか?
A. 2026年10月5日時点で、LA28の公式サイトの実施競技の一覧にピックルボールは入っていません。
Q. 2028年のロサンゼルス大会で行われますか?
A. LA28の大会計画のページに並ぶ51の項目に、ピックルボールはありません。続報はLA28の公式サイトで確かめられます。
Q. 日本の連盟はいつのオリンピックを目指していますか?
A. 統合特設サイトのよくある質問(2026年6月7日の保存版)は、2032年ブリスベンオリンピックの正式種目を目指すと答えていました。
Q. ピックルボールの国際連盟はいくつありますか?
A. 国際連盟を名乗る団体は複数あります。GPFのFAQは、統合の例としてGPFとWPFの2団体を挙げています。
Q. IOCに認められた団体はありますか?
A. WPFのRoad to the Olympicsのページは、IOCに承認されたピックルボールの団体はまだないと書いています。
Q. 国際連盟が1つにまとまればオリンピック種目になりますか?
A. GPFのFAQは、統合しても自動的にオリンピックに入るわけではなく、承認と採用はIOCが決めると答えています。
Q. 日本の連盟はどの国際連盟に入っていますか?
A. GPFの加盟国のページのアジアの一覧に「Japan」があり、2026年6月の統合特設サイト(保存版)の下部には「GPF・AFP・APA 加盟」とありました。
参考・出典
この記事のオリンピックの実施競技、国際連盟の説明と加盟数、日本の連盟の書き方は、2026年10月5日に各公式ページを開いて確認した内容です。実施競技の一覧や各団体の説明は変わることがあるので、続報は公式ページでご確認ください。
- Full List of Olympic Sports|LA28
- World Pickleball Federation・About
- Road to the Olympics|WPF
- Member Federations|WPF
- WPF and IPF unify to strengthen world pickleball|WPF
- Global Pickleball Federation
- GPF Member Countries|GPF
- Olympic Pathways and Unification FAQ(お知らせ)|GPF
- Olympic Pathways & Unification FAQ(PDF)|GPF
- ビジョン・理念|Pickleball Japan(一般財団法人ピックルボール日本連盟)
- JPAとPJFの統合と新体制の発表(PR TIMES・2026年4月10日)
- JSPO承認団体になった発表(PR TIMES・2026年6月24日)
- ピックルボールジャパン 統合特設サイト(2026年6月7日の保存版)
最終更新日: 2026年10月9日
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