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ピックルボール ダブルスのルールと立ち位置|10ラリーで追う

ピックルボール ダブルスのルールと立ち位置|10ラリーで追う

ピックルボールのダブルスの立ち位置とは、サーブとレシーブの瞬間に 4 人がコートの右と左のどちらに立つかという決まりで、2026年版の USA Pickleball 公式ルールブック第 5.B 条が、チームの得点をもとに定めています。

結論から言うと、覚えることは 3 つです。サーブ側がラリーに勝った時だけ、サーバーとパートナーが左右を入れ替わる。サーブを失っても誰も動かない。サイドアウトの後は、その時に右に立っている人が第 1 サーバーになる。この記事では A さん・B さんのチームと C さん・D さんのチームのゲームを 0-0-2 から 10 ラリー追い、4 人の位置を 1 行ずつ確かめます。

この記事の要点

  • 決まりの説明は得点とサーブの記事に任せ、この記事は 1 ゲームの実例に絞ります
  • 位置が決まっているのはサーブとレシーブの時だけで、ラリー中は自分の側のどこへ動いてもよい(第 5.B.4 条)
  • 左右が入れ替わるのは、サーブ側が点を取った時のサーバーとパートナーだけ(第 5.B.5・5.B.6 条)
  • 第 1 サーバーは「最初にサーブした人」ではなく「サイドアウトの直後に右にいる人」(第 5.B.2 条)
  • 最初にサーブした人は、チームの点が偶数なら右、奇数なら左にいる(第 5.B.3 条)

対象読者: ダブルスの試合で「次は誰がどこから打つのか」が分からなくなる人。ルールは読んだけれど、実際の流れに当てはめると混乱する人。

読了後にできること: 自分たちの点を見て 4 人の正しい位置を言え、サーブの前に位置の誤りに気づいて直せます。

ゲームを始める前の4人の位置

ここでは決まりの説明を繰り返しません。3 つの数字のコールの意味は「得点の数え方とスコアコール」、サーブの打ち方の条件は「サーブのルールと打つ順番」、競技の全体像は「ピックルボールとは?」で確かめてください。この記事では、右と左を、それぞれのチームがネットに向かって立った時の向きで書きます。

コートを上から見て、手前の右にAさん(スターティングサーバー)、手前の左にBさん、奥の左にCさん、奥の右にDさんが立ち、Aさんから対角のCさんへサーブすることを示した図
ゲームを始める前の4人の位置

最初にサーブする人を決めて、右に立つ

USA Pickleball の2026年版の公式ルールブックの第 2 節では、ゲームの始めに最初にサーブする選手として各チームで決めた人を「スターティングサーバー」と呼びます。この記事の例では、A さん・B さんのチームは A さん、C さん・D さんのチームは C さんです。第 5.B.3 条では、スターティングサーバーはチームの点が 0 か偶数なら右、奇数なら左に立ち、パートナーはその反対とされています。始まりはどちらも 0 点なので、A さんと C さんが右、B さんと D さんが左です。

サーブは対角へ、受けるのは対角の人

第 7.E 条では、サーバーは自分の正しい位置から対角線上の相手のサービスコートへサーブします。4 人ともネットに向かって左右を数えると、右から打てば相手の右のサービスコート、左から打てば相手の左のサービスコートに入るので、受ける人は相手チームで同じ側に立っている人です(第 5.B.1・5.B.3 条の「正しいレシーバー」)。最初にサーブするのは A さんのチームで、コールは第 6.B.2 条のとおり「0-0-2」です。

0-0-2から10ラリーを表で追う

ここからが本題です。サーブ側のラリーの勝ち負けを適当に決めて、1 ゲームの最初の 10 ラリーを並べました。「ラリー後の並び」は、そのラリーが終わった後に右と左に立っている人を「右/左」の順で書いています。

サーブ側が得点すると左右を入れ替わり、第1サーバーが失点するとパートナーが今いる側から、第2サーバーが失点すると相手チームの右にいる人がサーブすることを並べた図
ラリーの結果で動く人

10ラリーの一覧

ラリー コール サーブする人(打つ側) 受ける人 結果 ラリー後の A・B(右/左) ラリー後の C・D(右/左)
1 0-0-2 A さん(右) C さん A・B が得点 B/A C/D
2 1-0-2 A さん(左) D さん A・B が得点 A/B C/D
3 2-0-2 A さん(右) C さん A・B が失点、サイドアウト A/B C/D
4 0-2-1 C さん(右) A さん C・D が得点 A/B D/C
5 1-2-1 C さん(左) B さん C・D が失点、D さんへ A/B D/C
6 1-2-2 D さん(右) A さん C・D が失点、サイドアウト A/B D/C
7 2-1-1 A さん(右) D さん A・B が失点、B さんへ A/B D/C
8 2-1-2 B さん(左) C さん A・B が得点 B/A D/C
9 3-1-2 B さん(右) D さん A・B が失点、サイドアウト B/A D/C
10 1-3-1 D さん(右) B さん C・D が得点 B/A C/D

10 ラリーの後、次のコールは「2-3-1」で、D さんが左から A さんへサーブします。

表を読む時の目印

並びが変わる行を見ると、動くのはいつも「得点したサーブ側の 2 人」だけです。レシーブ側の並びは、自分たちがサーブ側になって点を取るまで変わりません。

ラリーの結果 サーブ側の 2 人 レシーブ側の 2 人 次にサーブする人
サーブ側が得点 左右を入れ替わる 動かない 同じサーバー(5.B.5)
第 1 サーバーが失点 動かない 動かない パートナーが今いる側から(5.B.5)
第 2 サーバーが失点 動かない 動かない 相手チームの右にいる人(5.B.2・5.B.6)

ラリー1〜3: 最初のサイドアウトまで

最初の 3 ラリーは A さんが続けてサーブします。ゲームの最初だけの決まりがあるので、ここで 1 回目のサイドアウトが来ます。

Aさんのサーブで0-0-2、1-0-2、2-0-2と進み、サイドアウトになる流れを並べ、1人目で終わるのはゲームの最初だけと添えた図
ラリー1〜3のコールの流れ

ラリー1と2: 点を取るたびにAさんとBさんが入れ替わる

ラリー 1 で A さん・B さんが得点すると、第 5.B.5 条のとおり A さんは左へ移り、B さんが右へ移ります。ラリー 2 は A さんが左から打つので、受けるのは相手の左にいる D さんです。ここでも得点して、A さんは右、B さんは左に戻ります。C さんと D さんはレシーブ側なので、この間ずっと C さんが右、D さんが左のままです。

ラリー3: 1人目で終わるのはゲームの最初だけ

ラリー 3 で A さん・B さんが失点すると、B さんにはサーブが回らず、そのままサイドアウトです。第 5.B 条では、ゲームの最初はスターティングサーバーだけが第 2 サーバーとしてサーブするとされています。コールの 3 つ目の数字が「2」だったのはこのためです。

ラリー4〜6: CさんとDさんのサーブ

サーブ権が C さん・D さんへ移りました。ここから先は、1 チームに 2 人のサーバーがいる通常の流れになります。

Cさんのサーブで0-2-1、1-2-1と進み、Dさんに移って1-2-2、サイドアウトになる流れを並べ、サーブを失っても誰も動かないと添えた図
ラリー4〜6のサーブの移り方

ラリー4: 右にいるCさんが第1サーバー

第 5.B.2 条では、サイドアウトの後は、チームの点に応じて右に正しく立っている人が第 1 サーバーになります。C さん・D さんは 0 点なので、右にいるのはスターティングサーバーの C さんです。コールは「サーブ側の点・レシーブ側の点・サーバーの番号」の順で「0-2-1」。受けるのは A さん・B さんの右にいる A さんで、A さん・B さんは 2 点(偶数)なので、A さんが右にいることとも合っています。得点して、C さんは左、D さんは右へ移ります。

ラリー5と6: サーブを失っても誰も動かない

ラリー 5 は C さんが左から打ち、相手の左にいる B さんが受けます。失点したので、サーブはパートナーの D さんへ移ります(第 5.B.5 条)。ここで大事なのは、失点では誰も入れ替わらないことです。D さんはラリー 4 の後から右にいるので、ラリー 6 は右から A さんへ打ちます。コールは「1-2-2」。ここでも失点して、第 5.B.6 条のサイドアウトです。

ラリー7〜10: 右にいる人が第1サーバーになる

最後の 4 ラリーには、この記事でいちばん伝えたい 2 つの場面が入っています。第 2 サーバーが左から打つ場面と、スターティングサーバーではない人が第 1 サーバーになる場面です。

第2サーバーのBさんは左から打つ場面(2-1-1から2-1-2)と、右にいるDさんが第1サーバーになる場面(3-1-2から1-3-1)を左右に分け、最初にサーブしたCさんがいつも第1サーバーになるわけではないと添えた図
ラリー7〜10の2つの場面

ラリー7と8: 第2サーバーのBさんは左から打つ

A さん・B さんは 2 点(偶数)なので、A さんが右にいて第 1 サーバーになり、「2-1-1」で右から打ちます。C さん・D さんは 1 点(奇数)なので、スターティングサーバーの C さんは左、D さんが右にいて、受けるのは D さんです。A さんが失点すると、第 2 サーバーの B さんは今いる左からサーブします。第 2 サーバーだからといって右へ移る必要はありません。ラリー 8 は「2-1-2」で B さんが左から C さんへ打ち、得点して B さんは右、A さんは左へ移ります。

ラリー9と10: 右にいるDさんが第1サーバーになる

ラリー 9 は B さんが右から D さんへ打ち、失点してサイドアウトです。C さん・D さんは 1 点で、右にいるのは D さんです。第 5.B.2 条では第 1 サーバーは「右に正しく立っている人」なので、このサイドアウトでは D さんが第 1 サーバーになり、「1-3-1」で右から B さんへ打ちます。最初にサーブした C さんがいつも第 1 サーバーになるわけではない、というのがこの場面の要点です。得点して、C さん・D さんは 2 点になり、C さんが右へ戻ります。

位置が分からなくなった時の確かめ方

表の途中で並びを見失っても、点が分かれば位置は戻せます。USA Pickleball のルール要約(Pickleball Rules Summary)にも、チームの点が偶数ならそのチームで最初にサーブした人は右、奇数なら左にいる、と書かれています。

点から位置を逆算する

10 ラリーの後、C さん・D さんは 2 点(偶数)なので C さんが右、A さん・B さんは 3 点(奇数)なので A さんが左です。表の最後の行の並びと合っています。ゲームの前に「最初にサーブしたのは誰か」を 4 人で声に出して決めておくと、この逆算がすぐにできます。スコアコールの 3 つの数字の意味は、連盟のルールのページにも日本語で説明があります。

間違いに気づいた時の扱い

第 5.C 条では、サーブが打たれる前なら、誰が正しいサーバーやレシーバーか、位置が正しいかを相手に尋ねることができ、相手は答えなければならないとされています。

気づいた時 扱い 条文
サーブの前 相手に尋ねられる。相手は答える 5.C
ラリー中に止めて、正しく指摘した やり直し 5.C.1.a
ラリー中に止めたが、指摘が誤っていた 止めた人のフォルト 5.C.1.b
正しい位置なのに、受ける人でない人が返した 返した人のフォルト 5.C.1.c
ラリーが終わってから気づいた 結果はそのまま有効 5.C.2

わざと並びを入れ替えて得意な側に立つ「スタッキング」は、サーブとレシーブの時だけ位置が決まるという第 5.B.4 条の決まりを使った並び方です。手順は「スタッキングの仕組みと始め方」に任せます。2 人の動きのそろえ方は「ダブルス戦術の基本」をどうぞ。

1 対 1 で打つ時のサーブの位置とスコアコールは「シングルスのルールと戦い方」で、ダブルスとの違いに絞ってまとめています。

よくある質問

Q. ダブルスで最初にサーブする人は右と左のどちらに立ちますか?

A. 右です。第 5.B.3 条では、チームの点が 0 か偶数の時、スターティングサーバーは右に立つとされています。

Q. サーブを失った時も左右を入れ替えますか?

A. 入れ替えません。左右が入れ替わるのは、サーブ側が点を取った時のサーバーとパートナーだけです(第 5.B.5・5.B.6 条)。

Q. 第 2 サーバーは右に移ってからサーブするのですか?

A. 移りません。第 2 サーバーは、第 1 サーバーが失点した時に立っている側からサーブします。表のラリー 8 がその例です。

Q. 第 1 サーバーはいつも最初にサーブした人ですか?

A. 違います。第 5.B.2 条では、サイドアウトの後に右に正しく立っている人が第 1 サーバーです。点が奇数ならパートナーになります。

Q. レシーブ側は点が入ると位置を入れ替えますか?

A. サイドアウト方式では、レシーブ側に点は入りません。レシーブ側の並びは、自分たちのサーブで点を取るまで変わりません。

Q. ラリー中は決められた側にいないといけませんか?

A. いいえ。第 5.B.4 条では、サーブとレシーブの時を除けば、自分の側のエンドにいる限り、位置の制限はないとされています。

参考・出典

この記事のダブルスの位置とサーブの順番の規定は、2026年9月30日に USA Pickleball の2026年版ルールブックとルール要約、連盟のルールのページを開いて確認した内容です。表の 10 ラリーは編集部が作った例で、条文に沿って 1 行ずつ確かめています。条文の番号と内容は年ごとに改定されることがあり、大会では方式が要項で決まるので、出場前は各公式ページと大会の要項でご確認ください。原文は転載せず、条文番号つきで要点をまとめています。

最終更新日: 2026年10月7日

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