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ピックルボール ラケットの持ち方|握りの強さとショット別の違い

ピックルボール ラケットの持ち方|握りの強さとショット別の違い

ピックルボールのラケット(パドル)の持ち方とは、パドルの持ち手をどの手で、どのくらいの強さで握り、打つ時に手首と腕をどう使うかのことです。2026年版公式ルールブックの第 12.B 条では、パドルは片手でも両手でも持ってよく、いつでも持ち替えられるとされています。

結論から言うと、握りの型を決めた条文はルールブックに見当たらず、USA Pickleball(米国の統括団体)の技術ページが具体的に書いているのは「握りの強さ」と「手首と腕の使い方」です。ディンクやリセットのように柔らかく落とすショットでは 10 段階の 2〜3 くらいまでゆるめ、サーブでは手首をこねずに肩から振る、というように、打つショットで握り方を変えます。

この記事の要点

  • ルールブックでは、片手でも両手でも持ってよく、いつでも持ち替えられます。握りの型を決めた条文は見当たりませんでした
  • 握りの強さは、思い切り握る強さを 10 とする 10 段階で、ディンクは 2 くらい、3 球目のドロップは 3 くらいと説明されています
  • サーブは手首をこねずに肩から振り、フリックボレーは手首で加速するなど、手首の使い方はショットで違います
  • フォアハンドは手のひら、バックハンドは手の甲がネットに向いて当たります
  • 握りの太さは、グリップテープやインサートで変えることが認められています

対象読者: 体験会や練習会で打ち始めたものの、握り方が定まらずショットが安定しない人。

読了後にできること: ショットごとに握りの強さと手首の使い方を変え、2 人の練習で確かめられます。

持ち方でルールが決めていること

練習の前に、ルールで許される範囲を確かめます。2026年版ルールブックで持ち方にかかわる条文は次のとおりです。競技の全体は「ピックルボールとは?」、ルールブックの読み方は「ルールブックの入手先と読み方」にまとめています。

持ち方にかかわる条文

条文 決まっていること(要約)
第 12.A 条 ラリー中に使う・持つパドルは 1 本だけ
第 12.B 条 打つ時はパドルを持っていること。片手でも両手でもよく、いつでも持ち替えられる
第 10.C.3 条 パドルを握っている手の手首より下にボールが当たっても、フォルトにならない
第 7.C.4 条・第 7.D.5 条 サーブはフォアハンドでもバックハンドでもよい
第 3.D.6 条 交換グリップ・インサート・グリップテープで、握りの太さを変えてよい

両手で持つことも、左右の手を持ち替えることも認められています。一方、打つ瞬間にパドルを持っていないと、第 12.B.1 条でフォルトになります。

握りの太さの規定と変え方

第 3.D.6 条は、市販のパドルに選手が加えてよい変更を挙げています。握りにかかわるのは、メーカー純正の交換グリップへの付け替え(d)、インサートで太さを変えること(g)、グリップテープを巻く・巻き替えること(h)の 3 つです。Equipment Standards Manual(2025年1月・改訂 3.0)の 2.E.5.a 項も同じ内容です。テープやシールは、第 3.D.7 条で持ち手の上端から 1.0 インチ(2.54cm)までとされています。太さの選び方と仕様表の読み方は「パドルの選び方」で扱っています。

握りの種類は公式ページで4つの見方に分けて読む

握りの種類を調べると、「コンチネンタル」「イースタン」「ウエスタン」といった呼び名が出てきます。2026年9月30日に USA Pickleball の技術ページを 20 本以上開いた範囲では、これらの呼び名を使った握り方の説明は見つかりませんでした。この記事では呼び名ごとの握り方は扱わず、公式ページで読める 4 つの見方で整理します。

握りを読む4つの見方として、片手か両手か(どちらでもよく持ち替えも認められている)、握りの強さ(10段階の数字でショットごとの目安)、手首と腕の使い方(サーブ・ボレー・オーバーヘッドで違う)、手のひらの向きと構え(フォアハンドとバックハンドの区別とパドルを置く位置)を並べた図
握りを読む4つの見方

4つの見方

  • 片手か両手か: ルールブック第 12.B 条で、どちらでもよく、持ち替えも認められています
  • 握りの強さ: 10 段階の数字で、ショットごとの目安が書かれています
  • 手首と腕の使い方: サーブ・ボレー・オーバーヘッドで、手首の使い方が違います
  • 手のひらの向きと構え: フォアハンドとバックハンドの区別と、パドルを置く位置です

呼び名の握り方を覚えたい時

呼び名ごとの握り方は、手の形を見てもらいながら覚えるほうが確かです。スクールの探し方は「スクールの選び方」で扱っています。

握りの強さ:ショット別の10段階の目安

USA Pickleball の技術ページは、握りの強さを 10 段階の数字で説明しています。ディンクのページでは、パドルを思い切り握る強さを 10、手から落ちそうなほどゆるい強さを 1 としています。

握りの強さの目安が、ディンクは2くらい、リセットは2か3、3球目のドロップは3くらい、サーブは数字の記載なしであることを並べ、強く握るほどボールは遠くへ飛ぶと添えた図
ショット別の握りの強さ

ショット別の目安

ショット 握りの強さ(10段階) 出典ページの説明
ディンク 2 くらい ゆるく握ると打ちすぎない
リセット 2 か 3 パドルが相手の球の勢いを吸収し、ネットの上へ運べる
3 球目のドロップ 3 くらい 強く握るほど、ボールは遠くへ飛ぶ
サーブ 数字の記載なし 力を抜き、肩から振る

リセットはリセットの打ち方のページ、3 球目のドロップは3球目のドロップの基本のページ、サーブはサーブのコツのページの説明です。

強く握るとどうなると書かれているか

3 球目のドロップの基本のページでは、強く握るほどボールは遠くへ飛び、力を抜くと相手のキッチンに正確に落としやすいと説明されています。リセットのショットのページも、ゆるい握りはパドルが勢いを吸収し、強い握りではボールが強く跳ね返りすぎると書いています。柔らかく落とすショットには、2〜3 の小さい数字が書かれていました。

ショットごとの打ち方は「ディンクの打ち方」「ボレーとリセットの使い分け」「サードショットドロップの打ち方」で扱っています。

強く打つショットの強さ

ドライブやスピードアップなど、強く打つショットのページを開いた範囲では、握りの強さの数字は見つかりませんでした。オーバーヘッドのページには、振りは小さく、しっかりと、とあります。数字の書かれていないショットに、当サイトが数字を足すことはしません。

手首と腕の使い方はショットで変わる

握りの強さと並んで、技術ページが書いているのが手首と腕の使い方です。同じ手首でも、固めるショットと使うショットがあります。

手首の使い方として、サーブは手首をこねない、バックハンドのフリックボレーは後ろに折った状態から中立へ戻す、オーバーヘッドは手首をスナップさせることをショットごとに並べた図
ショット別の手首の使い方

ショット別の手首と腕

ショット 手首 腕と面
サーブ 手首をこねない 肩から振り子のように振り、最後まで振り切る
ディンク 記載なし 腕を伸ばしたまま振り、面を上に向ける
バックハンドのパンチボレー 記載なし 面を平らに相手コートへ向け、ひじを少し曲げて目標へ押し出す
バックハンドのフリックボレー 後ろに折った状態から中立へ戻す 腕はまっすぐ、加速は手首から
オーバーヘッド 手首をスナップさせる 振りは小さく、いちばん高い点で当てる

手首を固めるショット

サーブのコツのページでは、手首をこねたりひじを曲げたりすると、ばらつきにつながると書かれています。代わりに、肩から振り子のように振り、ボールの先まで振り切るよう説明されています。パンチボレーのページも、振りかぶらずに早めにボールに合わせ、相手の球の勢いを使うよう書いています。サーブの打ち方は「サーブの打ち方と安定させるコツ」で扱っています。

手首を使うショット

フリックボレーのページでは、パドルを斜め下に向け、手首を後ろに折った状態から始め、当たる時にボールをこすり上げながら手首を中立に戻すと説明されています。腕はまっすぐ保ち、加速は腕ではなく手首から、とされています。オーバーヘッドのページも、大きく振りかぶらず、手首のスナップといちばん高い点で当てることに集中するよう書いています。

フォアハンドとバックハンド:手の向きと構え

握り方を確かめる時は、フォアハンドとバックハンドで手のどちら側がネットに向くかも見ます。

フォアハンドは利き手側で打ち手のひらがネットに向く、バックハンドは利き手と反対側で打ち手の甲がネットに向くことを左右に分け、ボールは体の前で当てると添えた図
フォアとバックの手の向き

当たる瞬間の手の向き

フォアハンドとバックハンドのページでは、フォアハンドは利き手側で打ち、当たる瞬間に手のひらがネットに向くと説明されています。バックハンドは利き手と反対側で打ち、手の甲がネットに向きます。ルールブック第 12.B 条のとおり、両手で持って打つこともできます。

パドルを置く位置

7つの基本のページでは、パドルを上げて体の前に出した構えで待ち、ボールは体の前で当てるよう書かれています。初めての人向けのコツのページでは、パドルを胸の近くに保つと反応が速くなり、守りやすいとされています。パンチボレーのページも、パドルはネットより高く体の前に置き、ネットより下げないよう説明しています。

握りを確かめる練習の例とよくある失敗

握り方は、同じショットを続けて打ちながら確かめると違いが分かりやすくなります。時間は例です。

握りを確かめる練習の例を、構えを確かめる、2くらいでディンク、3くらいでドロップ、握りを強めて打ち比べる、フォアとバックを交互にの順に並べた図
握りを確かめる練習の例

2人でできる練習の例

  1. 構えを確かめる(例: 2分): パドルを上げて体の前に出し、胸の近くで構え直します
  2. 2 くらいでディンク(例: 5分): キッチンの線に向かい合い、ゆるく握ってディンクを続けます
  3. 3 くらいでドロップ(例: 5分): 1 人がベースライン側から、相手のキッチンへ落とします
  4. 握りを強めて打ち比べる(例: 3分): 同じショットを強く握って打ち、ボールが遠くへ飛ぶかを見ます
  5. フォアとバックを交互に(例: 5分): 当たる瞬間に、手のひらと手の甲のどちらがネットに向くかを確かめます

練習全体の組み方は「練習メニュー」で扱っています。

よくある失敗

  • 柔らかいショットを強く握ったまま打つ: 技術ページのとおり、強く握るほどボールは遠くへ飛びます
  • サーブで手首をこねる: 肩から振り子のように振ります
  • パドルを下げて待つ: ネットより高く、体の前に置きます
  • 両手で持つのは反則だと思う: 第 12.B 条で、片手でも両手でもよいとされています
  • 手にボールが当たったら失点だと思う: パドルを握っている手の手首より下なら、第 10.C.3 条でフォルトになりません

よくある質問

Q. ピックルボールのラケットはどう持てばいいですか?

A. ルールでは片手でも両手でも持ってよく、いつでも持ち替えられます。握りの強さと手首の使い方は、打つショットで変えるよう技術ページで説明されています。

Q. 両手で持って打ってもいいですか?

A. ルールブック第 12.B 条で、パドルは片手でも両手でも持ってよいとされています。持ち替えもいつでもできます。

Q. 握りの強さはどのくらいがいいですか?

A. 思い切り握る強さを 10 とする 10 段階で、ディンクは 2 くらい、リセットは 2 か 3、3 球目のドロップは 3 くらいと説明されています。

Q. コンチネンタルなどの握り方はルールで決まっていますか?

A. 2026年版ルールブックで、握りの型を決めた条文は見当たりませんでした。呼び名ごとの握り方は、スクールなどで手の形を見てもらいながら覚えるのが確かです。

Q. パドルを持つ手にボールが当たったら失点ですか?

A. ルールブック第 10.C.3 条では、パドルを握っている手の手首より下に当たった場合はフォルトにならないとされています。

Q. サーブはバックハンドで打ってもいいですか?

A. ルールブック第 7.C.4 条と第 7.D.5 条で、ボレーサーブもドロップサーブもフォアハンドとバックハンドのどちらでもよいとされています。

Q. グリップを太くすることはできますか?

A. 第 3.D.6 条で、インサートやグリップテープ、メーカー純正の交換グリップで太さを変えることが認められています。選び方は「パドルの選び方」へ。

参考・出典

この記事の条文と握り方の説明は、2026年9月30日に USA Pickleball の公式ルールブックと各技術ページを開いて確認した内容です。ルールブックは年ごとに改定され、技術ページも書き換えられることがあるので、練習の前に各公式ページでご確認ください。

最終更新日: 2026年10月5日

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