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ピックルボール パドルの選び方|重さと厚み

ピックルボール パドルの選び方|重さと厚み

ピックルボールのパドルの選び方とは、メーカーの仕様表にある「重さ」「コアの厚み」「面の素材」「形(長さと幅)」「握りの太さ」の 5 項目を順に読み、自分の体格と打ち方に合う 1 本を絞ることです。パドルは検索では「ラケット」と呼ばれることも多い、網のない板状の打具です。

結論から言うと、5 項目のうち規定で決まっているのは「長さと幅の合計 24 インチ以内・長さ 17 インチ以内」だけで、重さと厚みには制限がありません。だから重さと厚みは自分で決める項目で、2026年9月30日に開いた国内 3 社の公式ページでは、重さは約 215g から約 235g、厚みは 12mm から 16mm の範囲に並んでいました。仕様表で候補を 2〜3 本に絞り、試打で決めるのが遠回りしない順番です。

この記事の要点

  • 規定で決まるのは大きさだけ。重さと厚みは USA Pickleball のルールブックで「制限なし」とされています
  • 重さは仕様表の値で比べます。同じモデルで 230g と 215g の 2 種類を用意するメーカーもあります
  • コアの厚みは商品名や仕様表に 12mm・13mm・14mm・16mm と書かれ、同じモデルで厚み違いが並ぶことがあります
  • 面はカーボンかグラスファイバー、形は長さと幅の組み合わせで、メーカーが「パワー向け」「操作性向け」と説明しています
  • 握りはグリップ円周(cm)やサイズ記号で書かれ、規定ではグリップテープなどで太さを変えることが認められています

対象読者: 体験会で借りたパドルから、自分用の最初の 1 本に進みたい人。仕様表の数字の意味が分からず、比べ方に迷っている人。

読了後にできること: メーカー公式の仕様表を 5 項目で読み分け、自分に合う候補を 2〜3 本に絞って試打に持ち込めます。

選び方は仕様表の5項目を順に読む

パドル選びで迷う原因の多くは、商品ページの数字をどの順で見ればよいか分からないことです。この記事では、メーカー公式の仕様表に必ず載る 5 項目を「重さ→厚み→面の素材→形→握り」の順に読みます。パドルの規定と種類の全体は「パドルの基礎知識」、競技そのものの説明は「ピックルボールとは?」に任せ、この記事は読み方に絞ります。

パドルの仕様表で読む5項目として、重さは仕様表の値で比べる、コアの厚みは12mm・13mm・14mm・16mm、面の素材は高強度カーボンやグラスファイバー、形は長さと幅、握りはグリップ円周とサイズ記号を並べ、規定で決まるのは大きさだけと添えた図
仕様表で読む5項目

規定で決まるのは大きさだけ

USA Pickleball の2026年版公式ルールブック第 3.D.2 条では、パドルはエッジガードとグリップ端のキャップを含めて長さと幅の合計が 24 インチ(60.96cm)以内、長さは 17 インチ(43.18cm)以内で、厚みに制限はないとされています。第 3.D.3 条では重さにも制限がありません。Equipment Standards Manual(2025年1月・改訂 3.0)の 2.E.3・2.E.4 項も同じ内容です。つまり、重さと厚みは「規定の範囲で選ぶ」のではなく「自分で決める」項目です。

5項目がどこに書いてあるか

項目 仕様表での書き方の例 どこで読めるか
重さ M(Mid)230g、L(Light)215g/平均:約230g(8.1オンス) 公式通販の商品ページ
コアの厚み 商品名の「12mm」「16mm」/厚み:16mm 商品名・仕様表
面の素材 高強度カーボン、グラスファイバー 仕様表の「素材」
形(長さと幅) 15.8インチ/W7.4インチ/パドル長 41.9cm・パドル幅 19.1cm 仕様表
握り グリップサイズ G2/グリップ円周 10.5cm 仕様表

重さ: 仕様表の値と2種類の重さの読み方

重さはスイングの速さと打球の勢いに直接つながる項目なので、最初に見ます。2026年9月30日に開いた国内の公式ページでは、次の値が読めました。

重さの書き方として、ヨネックスはM 230g/L 215g、ミズノは平均 約230g、JOOLAは記載なしであることを並べ、体験会で借りたパドルの重さを聞いて上下10gで比べることを添えた図
国内3社の公式ページでの重さの書き方

同じモデルに 230g と 215g がある

ヨネックスの公式オンラインショップの EZONE の商品ページとVCORE の商品ページでは、重量が「M(Mid)230g, L(Light)215g」と 2 種類で書かれています。同じ形と素材で 15g 違う選択肢がある、という読み方です。ミズノ公式オンラインのキャリバーの商品ページは「平均:約230g(8.1オンス)」、アクロスピード SXは「平均:約227g(8.0オンス)」、アクロストライク LXは「平均:約235g(8.3オンス)」と、モデルごとに 1 つの平均値で書かれています。一方、JOOLA の国内サイトのパドル一覧から開いた商品ページには、幅・長さ・グリップ円周・コアの厚みはありましたが、重さの項目は見当たりませんでした。重さが書かれていないメーカーは、店頭か試打で確かめる前提になります。

重さは後から足せる・動かせる

ルールブック第 3.D.6 条では、市販のパドルに自分で加えてよい変更として、エッジガードのテープ、ウェイトテープ(重り)、メーカー純正の重りの追加や取り外し、グリップの太さの変更などが挙げられています。軽いほうを買って必要な分だけ重りを足す、という選び方が規定の中でできます。ミズノのアクロストライク LX の商品ページには、両サイドの重りを動かしてスイングウエイトを調整できる「FAST TRACK」を搭載し、トップヘビー設定でパワフルに、トップライト設定で操作性がよくなると説明されています。重さそのものより「重心をどこに置くか」で振り心地が変わる、というメーカー側の説明です。

重さで迷った時の目安

重さの向き不向きを断定する公式資料はないので、この記事では「体験会で借りたパドルの重さを聞き、それを基準に上下 10g で比べる」ことをすすめます。借りられる場所は「ピックルボール体験会の探し方」にまとめています。

コアの厚み: 12〜16mmの数字の読み方

コア(芯)の厚みは、商品名に入っていることが多く、数字だけで比べやすい項目です。ただし測り方がメーカーで違うので、同じ物差しで比べる必要があります。

厚みの例として、12mmはJOOLA グラフ チャンピオン SS25 12mm、13mmはミズノ アクロスピード SX、14mmはヨネックス EZONE・VCORE、16mmはミズノ キャリバー・アクロストライク LXを並べ、同じメーカーの中で比べると添えた図
公式ページにあった厚みの例

国内公式で読めた厚み

JOOLA の国内サイトでは、同じモデル名で「14mm」と「16mm」が並び、グラフ チャンピオン SS25 12mm の商品ページのように 12mm もあります。商品ページの仕様には「コア(mm)」の項目があり、12mm・14mm・16mm と書かれています。ヨネックスの EZONE と VCORE は「パドル厚 14mm」で、「パドル厚はエッジガードを除いた、パドルフェース面の厚みです」という注記が付いています。ミズノは、キャリバーとアクロストライク LX が「厚み:16mm」、アクロスピード SX が「厚み:13mm」です。

同じモデルの厚み違いを読み比べる

厚みが打球感にどう効くかは、メーカーごとの商品説明で確かめます。JOOLA のように同じ名前で 14mm と 16mm が並ぶ場合、2 つの商品説明を読み比べると、そのメーカーがどちらをどんな打ち方に向けて作ったかが分かります。ミズノのアクロスピード SX の商品ページには、13mm のこのモデルが「操作性とコントロールを重視するプレイヤー向け」と書かれています。厚みの数字だけを他社と横並びにせず、同じメーカーの中で比べるのが読み方のコツです。

厚み この記事で開いた公式ページにあった例 注記
12mm JOOLA グラフ チャンピオン SS25 12mm 商品名に厚みを含む
13mm ミズノ アクロスピード SX 「操作性とコントロールを重視」と説明
14mm ヨネックス EZONE・VCORE、JOOLA の 14mm 各モデル ヨネックスはエッジガードを除いた面の厚み
16mm ミズノ キャリバー・アクロストライク LX、JOOLA の 16mm 各モデル 同じモデル名で 14mm と並ぶことがある

厚みの測り方が資料で違うことは「パドルおすすめの絞り込み方」でも触れています。

面の素材と形: カーボンかグラスファイバーか、長さと幅

面(フェース)の素材と形は、メーカーが「パワー向け」「操作性向け」と説明を分けている項目です。数字と説明文をセットで読みます。

ヨネックス EZONE・VCOREは高強度カーボン、グラスファイバーほかで長さ15.8インチ、ミズノ キャリバーはグラスファイバーほかで幅W7.4インチ、JOOLAはサンドブラスト加工の表面ほかで長さ41.9cm・幅19.1cmであることを表にした図
3社の仕様表の面の素材と長さ・幅

面の素材は仕様表の「素材」欄

ヨネックスの 2 モデルは素材が「高強度カーボン、PPハニカムコア、グラスファイバー、微粒子コーティング」です。ヨネックスのピックルボール特設ページには、カーボン繊維の配置と角度で打球感と球持ち・反発の両立をねらったこと、摩擦係数を高めてスピン性能を上げたことが書かれています。ミズノは、キャリバーが「グラスファイバー、ポリプロピレン、ウレタン」、アクロストライク LX が「グラファイト、ポリプロピレン、ナイロン、スチール、チタン」と、モデルで面の素材が違います。JOOLA の商品ページは「サンドブラスト加工の表面」のように表面の仕上げを書いています。素材名が同じでも仕上げで打球感は変わるので、素材欄は「大きな分類」として読みます。

形は長さと幅の組み合わせ

形は仕様表の長さと幅で読みます。ヨネックスの 2 モデルは長さ 15.8インチで、特設ページでは EZONE を「独自形状×カーボン構造で爆発的なパワーと広いスウィートエリア」、VCORE を「独自形状の振り抜きの良さ」とスピンで説明しています。同じ長さでも形の違いで向きを分けている例です。ミズノは商品ページで幅を「W7.4インチ」のように書き、キャリバーは W7.4インチです。JOOLA の商品ページは「パドル幅 19.1cm・パドル長 41.9cm」と cm 表記で、規定の上限(長さ 17 インチ=43.18cm)に近い長さです。長さと幅の合計が 24 インチ以内という規定の中で、長さを取るか幅を取るかがメーカーの形の違いになります。

項目 ヨネックス EZONE・VCORE ミズノ キャリバー JOOLA(商品ページの例)
重さ M 230g/L 215g 平均 約230g 記載なし
厚み 14mm 16mm 12mm・14mm・16mm
面の素材 高強度カーボン、グラスファイバーほか グラスファイバーほか サンドブラスト加工の表面ほか
長さ・幅 長さ 15.8インチ 幅 W7.4インチ 長さ 41.9cm・幅 19.1cm
握り グリップサイズ G2 細めのグリップ グリップ円周 10.5cm・10.8cm

握りの太さと長さ: グリップ円周とサイズ記号

最後に見るのが握りです。5 項目の中でいちばん個人差が大きく、仕様表だけでは決めにくい項目でもあります。

握りの太さの書き方が、JOOLAはグリップ円周 10.5cmの実寸、ヨネックスはグリップサイズ G2の記号、ミズノのキャリバーは細めのグリップで操作性も向上という説明文の3通りであることを並べ、太さは後から変えられると添えた図
握りの太さの3通りの書き方

書き方は 3 通り

握りの太さの書き方は、この記事で開いた 3 社で 3 通りありました。JOOLA は「グリップ円周 10.5cm」「10.8cm」と実寸、ヨネックスは「グリップサイズ G2」と記号、ミズノのキャリバーは「細めのグリップで操作性も向上」と説明文です。実寸で比べられるのは同じメーカーの中だけなので、他社と比べる時は店頭で握って確かめます。ミズノのキャリバーの商品ページには、旗艦店(MIZUNO TOKYO・ミズノオオサカ茶屋町)で試打できるサンプルを用意していると書かれています。試打できる店の探し方は「パドルを買える店と試打」で紹介しています。

太さは後から変えられる

ルールブック第 3.D.6 条と Equipment Standards Manual の 2.E.5.a 項では、グリップの太さをインサートやグリップテープ(グリップラップ)、メーカー純正の交換グリップで変えることが認められています。細めを選んでテープで太くする、という調整は規定の中でできます。太いグリップを細くする方法は純正の交換グリップなどに限られるので、迷ったら細いほうを選ぶ余地があります。

5項目で候補を絞る手順とよくある失敗

ここまでの 5 項目を、買う前の手順にまとめます。

  1. 借りたパドルの重さと厚みを控える: 体験会やレンタルで使ったパドルの商品名を聞き、公式ページで重さと厚みを確かめて基準にします
  2. 重さで候補を作る: 基準の上下 10g の範囲で、公式通販の仕様表に重さが書いてあるモデルを集めます
  3. 厚みを同じメーカーの中で選ぶ: 同じモデルに厚み違いがあれば商品説明を読み比べ、1 つに決めます
  4. 面の素材と形の説明文を読む: メーカーが「パワー」「操作性」「スピン」のどれで説明しているかを見ます
  5. 握って決める: 候補 2〜3 本を店頭か試打会で握り、太さが合う 1 本にします

よくある失敗は次の 4 つです。

  • 他社どうしで厚みの数字だけを比べる: 測り方が違います。同じメーカーの中で比べます
  • 重さが書いていないのに通販で決める: 重さの項目がないメーカーは、店頭で持ってから決めます
  • 太いグリップを選ぶ: 太くはできても細くはできません
  • 大会用の公認を見ない: 大会に出るなら、USA Pickleball の公認パドル一覧で候補のブランドとモデルを検索します。確かめ方の詳しい手順は「パドルの基礎知識」にあります

メーカーごとの特徴は「パドルメーカー一覧」、価格帯の分け方は「ラケットの値段と価格帯」で扱っています。

素材(カーボン・グラスファイバー)とコアの厚さ、形の違いが打ち味にどう効くかは「パドルの違いを素材と形で比較」で、メーカー公式の仕様表の値だけで並べています。

よくある質問

Q. パドルの重さに規定はありますか?

A. ありません。USA Pickleball の 2026年版ルールブック第 3.D.3 条で、重さに制限はないとされています。

Q. 初心者は軽いパドルを選ぶべきですか?

A. 向き不向きを定めた公式資料はありません。体験会で借りたパドルの重さを基準に、上下 10g の範囲で持ち比べるのが確かめやすい方法です。

Q. 14mm と 16mm はどちらがよいですか?

A. どちらが上ということはなく、メーカーが商品説明で向きを分けています。同じモデルの 2 つの説明を読み比べ、試打で決めます。

Q. 厚みの数字はメーカーをまたいで比べられますか?

A. 測り方が違うことがあります。ヨネックスはエッジガードを除いた面の厚みと注記しています。同じメーカーの中で比べるのが安全です。

Q. グリップが太かったら後から直せますか?

A. 細くすることはできませんが、太くすることはできます。規定ではグリップテープやインサートで太さを変えることが認められています。

Q. パドルの長さと幅に上限はありますか?

A. あります。長さと幅の合計が 24 インチ(60.96cm)以内、長さは 17 インチ(43.18cm)以内です(第 3.D.2 条)。

参考・出典

この記事の重さ・厚み・寸法・握りの値と規定は、2026年9月30日に各メーカーの公式ページ・公式通販の商品ページと USA Pickleball の公式資料を開いて確認した内容です。仕様と表記はモデルの改定や年ごとの規則の改定で変わることがあるので、買う前に商品ページと公認一覧をご確認ください。

最終更新日: 2026年10月10日

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