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ピックルボール コートの作り方|ラインと寸法

ピックルボール コートの作り方|ラインと寸法

ピックルボールのコートの作り方とは、幅20フィート×長さ44フィート(約6.1m×13.4m)の長方形と、ネットから7フィート(約2.1m)のキッチン(ノンボレーゾーン)のラインを床に引き、中央34インチ・両端36インチの高さでネットを張る作業のことです。体育館のバドミントンコートやテニスコートに、テープと持ち運べるネットで仮設できます。

結論から言うと、仮設で作るなら「外周はバドミントンのダブルスコートをそのまま使う」「キッチンのラインだけ足す」「ネットの高さを合わせる」の3つで足ります。テニスコートなら半面に1面が入ります。常設にする時は、一般財団法人ピックルボール日本連盟の公認コートの案内とUSA Pickleballのコート建設ページが確認先です。施工の費用には触れず、寸法・手順・用具・確認先だけを扱います。

この記事の要点

  • 守る数字は「20×44フィート」「キッチン7フィート」「ネット中央34インチ・両端36インチ」の3つです
  • バドミントンのダブルスコートは外周が同じなので、キッチンのラインを足してネットの高さを合わせれば仮設できます
  • テニスコートは半面に1面が入ります
  • 用具は「ネットと支柱」「ライン用のテープかマーカー」「メジャー」の3種類で、製品の価格は2026年9月30日の表示で書きました
  • 常設にする時は、連盟の公認コートの登録条件とUSA Pickleballの建設ページを先に読みます

対象読者: サークルで体育館やテニスコートを借りてコートを作る係になった人、施設に常設のコートを作れるか調べている人。

読了後にできること: バドミントンコートでもテニスコートでも1面分の仮設コートを作れ、常設にする時に誰に何を確認すればよいかが分かります。

寸法は連盟の設計基準のページ、USA Pickleballのコート建設ページ、2026年版の公式ルールブック第3節を2026年9月30日に確認した値です。各ラインの位置と許容誤差は「コートサイズと各ラインの寸法」に書いたので、この記事は作る手順に絞ります。キッチンの意味は「ピックルボールとは」で先につかめます。

コートを作る前に決める3つのこと

作り始める前に「どこに作るか」「仮設か常設か」「コートの外にどれだけ余白が取れるか」の3つを決めます。この3つで用具と確認先が変わります。

コートを作る前に決めることとして、どこに作るか(体育館・テニスコート・空き地)、仮設か常設か(テープ・塗装)、余白(最小30×60フィート)の3つを並べ、この3つで用具と確認先が変わることを添えた図
作る前に決める3つのこと

場所は体育館・テニスコート・空き地の3択

連盟の「設計基準と仕様」のページには、コートは新設もできるが、既存のテニスコートやバドミントンコートを転用することもできると書かれています。バドミントンコートは外周が同じでいちばん手間が少なく、テニスコートは半面に1面が入ります。空き地なら、地面が平らで硬いことを先に確かめてください。

仮設と常設で変わること

項目 仮設(テープと持ち運べるネット) 常設(ラインを塗り、支柱を固定)
ライン 施設が認めたテープか、置くだけのマーカー 塗装(幅2インチ・同じ色で、床と対比する色が推奨)
ネット 持ち運べる自立式ネット、または床金具に差すショート支柱 固定式の支柱にネットを張る
事前の確認先 体育館やテニスコートの管理者(テープの可否・ネットの持ち込み) 施設の所有者、連盟の公認コートの案内、USA Pickleballの建設ページ

コートの外にも余白が要る

2026年版の公式ルールブック第3節では、プレー面として最小で幅30フィート×長さ60フィート(9.14m×18.29m)を確保するとされ、新設や大会用には幅34フィート×長さ64フィート(10.36m×19.5m)が推奨されています。体育館では壁や隣のコートとの間隔、テニスコートではフェンスまでの距離を、この値と比べてください。

バドミントンコートに仮設で作る手順

連盟のページに、ピックルボールのコートのサイズはダブルス用バドミントンコートと同じと書かれているとおり、どちらも幅20フィート×長さ44フィート(約6.1m×13.4m)です。外周を測り直す必要はなく、足す作業はキッチンのラインとネットの高さ合わせだけです。

バドミントンコートに仮設で作る手順を、外側のラインを確かめる、ネットの位置を決める、キッチンのラインを足す(ネットから7フィート)、センターラインを確かめる、ネットの高さを測る(中央34インチ・両端36インチ)の順に並べた図
バドミントンコートに作る5つの手順

5つの手順

  1. バドミントンのダブルスの外側のラインを確かめる: 外側のラインがピックルボールの外周です。シングルス用の内側のラインは使いません。
  2. ネットの位置を決める: バドミントンのネットの位置がそのまま使えます。床金具があればショート支柱を差し、なければ移動式の支柱か自立式のネットを置きます。
  3. キッチンのラインを足す: ネットから7フィート(約2.13m)の位置に、両側ともサイドラインからサイドラインまでテープを貼ります。
  4. センターラインを確かめる: ピックルボールのセンターラインはベースラインからキッチンのラインまでです。バドミントンの中央の線で足りない部分をテープで足します。
  5. ネットの高さを測る: 両端で36インチ(約91.4cm)、中央で34インチ(約86.4cm)に合わせます。

キッチンのラインはバドミントンのラインより15cm外側

体育館用の支柱を作っている三和体育製販のページには、バドミントンのショートサービスラインはネットから1.98m、ピックルボールのキッチンのラインは2.13mで、キッチンのラインは既存のサービスラインより両側とも15cm外側に新しく表示する必要があると書かれています。同じページは、気軽に楽しむなら既存のショートサービスラインを仮のキッチンのラインとして使えるとしています。

つまり体験会なら、バドミントンのショートサービスラインをキッチンの線とみなすだけでも遊べます。ただし7フィートより約15cm狭いので、キッチンのルールの練習をする時は正しい位置にテープを貼ってください。キッチンで何が反則になるかは「ピックルボールのキッチンのルール」にまとめています。

床金具が使える時と使えない時

同じページでは、体育館の床金具に差す「差込式のショート支柱」と、床金具がない場所向けの「移動式のショート支柱」が紹介されています。どちらも高さを75〜115cmで調節でき、サイドを91.4cmに合わせてから中央の86.4cmを確かめます。床金具の有無は先に体育館に聞いてください。

テニスコートに仮設で作る手順

テニスコートは、硬式テニスの半面(ネットとベースラインの間)にピックルボールのコートが1面入ります。大阪の江坂テニスセンターは、屋外コートでは硬式テニスの半面にピックルボールコートを1面、インドアコートでは半面に2面を設けています。

テニスコートの半面にピックルボールのコートが1面入ること、屋外では南北の向きにすること、置くだけのマーカーか屋外用のテープを使うこと、持ち運べるネットの脚をサイドラインの外に出すことを並べ、テニスコート1面には合計2面が入ると添えた図
テニスコートの半面に1面を置く時の要点

半面に1面の置き方

テニスコートのネットと平行に、ピックルボールのコートの長い辺(44フィート)を置きます。テニスのネットは使わず、テニスコートの半面の中央に持ち運べるネットを置くと、両側のベースラインまでの距離がそろいます。

置く時は、ピックルボールの外周がテニスのラインと重ならないように少しずらすと、判定で迷いません。

屋外で気をつける3点

  • 向き: USA Pickleballの建設ページでは、朝や夕方に太陽を正面に見ないよう、屋外のコートは南北の向きにすることをすすめています。
  • テープ: 屋外では体育館用のテープがはがれやすいので、置くだけのマーカーか屋外用のテープを使い、終わったら必ず回収してください。
  • 支柱の足: 持ち運べるネットの脚がサイドラインの外に出るように置きます。USA Pickleballの建設ページの図では、ネットの支柱をサイドラインの外側に12インチ出す配置が推奨されています。

2面以上を並べる時

テニスコート1面には半面ごとに1面ずつ、合計2面が入ります。半面に2面を並べる施設もありますが余白は狭くなるので、ルールブック第3節の最小のプレー面(30×60フィート)を目安に間隔を取ってください。

仮設に必要な用具

必要な用具は「ネットと支柱」「ライン用のテープかマーカー」「メジャー」の3種類です。公式の製品ページで仕様と価格を確認できたものを例に挙げます。価格は2026年9月30日にメーカーのページで表示されていた税込価格で、店頭や通販では変わることがあります。特定の製品をおすすめするものではありません。

仮設に必要な用具として、自立式ネット(Franklin Pickleball Net 45,100円)、差込式のショート支柱(三和体育製販 S-0455 31,900円)、移動式のショート支柱(S-4463 52,800円)、置くだけのラインマーカー(Court Marker Kit 6,270円)を、2026年9月30日の表示価格とともに表にした図
仮設に必要な用具と公式ページの表示価格

用具の比較表

用具 例(メーカー公式ページで確認) 仕様(公式ページの記載) 価格(2026年9月30日の表示)
自立式ネット Franklin Pickleball Net(カシマヤ製作所) USA PICKLEBALL公認オフィシャルサイズ・自立式 45,100円(税込・メーカー希望小売価格)
差込式のショート支柱 三和体育製販 S-0455 体育館の床金具に差す・高さ75〜115cm・2本1組 31,900円(税込)
移動式のショート支柱 三和体育製販 S-4463 床金具がない場所向け・高さ75〜115cm・車輪付き 52,800円(税込)
置くだけのラインマーカー Franklin Pickleball Court Marker Kit(カシマヤ製作所) L字型4個とT字型8個・持ち運びできる 6,270円(税込・メーカー希望小売価格)

仕様はカシマヤ製作所のネットのページとマーカーキットのページ、三和体育製販のページで確認しました。ラインマーカーは、4つの角にL字型、キッチンのラインとセンターラインの端にT字型を置く使い方で、テープを貼れない床で便利です。

ネットの規格で見る3つの数字

ルールブック第3節のネットの規定では、支柱の内側どうしの間隔は22フィート(6.71m)、ネットの長さは少なくとも21フィート9インチ(6.63m)、ネットの上下の幅は少なくとも30インチ(76.2cm)とされています。持ち運べるネットを買う時は、この3つを製品の仕様と見比べてください。

メジャーとテープの選び方

メジャーは、対角線(USA Pickleballの図では48フィート4インチ)を一度に測れる20m前後のものが使いやすく、テープは体育館が認めた種類だけを使います。ルールブック第3節では、ラインは幅2インチ(5.08cm)で、すべて同じ色、床と対比する色が望ましいとされています。練習用にキッチンのラインだけ色を変える手もありますが、大会用は同じ色が規定です。

常設にする時の確認先

常設のコートを作る時は、施設の所有者や工事会社と話す前に、連盟の公認コートの案内とUSA Pickleballのコート建設ページを読んでおくと話が早くなります。

常設のコートで先に決める4つの項目として、面数と向き、プレー面の広さ、ラインと表面の色、ネットと支柱を順に並べ、公認コートの登録は1面から可能と添えた図
常設で先に決める4つの項目

連盟の公認コートの登録条件

連盟の統合前のサイトに残る「PJ公認コート」のページでは、公認コートの登録料は1面あたり通常5,000円/年(税別)で、2026年度限定のキャンペーンとして登録無料、2027年1月から通常料金に戻ると案内されています(2026年9月30日確認)。登録は1面から可能で、申請フォームを送ったあとに、サイズの数字が書かれたコートの図面と、コート全体・施設全体・ネットやラインのクローズアップの写真(照明やフェンスがあればその写真も)をメールで提出する流れです。

統合前のサイトのページなので、申請先や条件は連盟の新しいサイトでも確かめてください。

USA Pickleballの建設ページで読めること

USA Pickleballのコート建設ページには、公式のコート寸法の図がダウンロードできる形で載っていて、屋外は南北向きにすること、ラインとエリアの定義が書かれています。同じサイトの「コート建設と保守のマニュアル」の案内ページによると、マニュアルは米国のASBAとUSA Pickleballが作った182ページの英語の有料資料で、2023年版の次の版は2026年の予定とされています。

常設で先に決める4つの項目

  1. 面数と向き: 何面作るか、屋外なら南北向きにできるか。
  2. プレー面の広さ: 最小30×60フィート、新設なら34×64フィートを満たせるか。
  3. ラインと表面の色: 2インチ幅で同じ色、床と対比する色にできるか。
  4. ネットと支柱: 支柱の間隔22フィートで固定し、中央で高さを調節できるか。

工事の費用や施工会社の選び方は施設の条件で大きく変わるので、この記事では扱いません。連盟の公認コートのページにも、すでにある設備を活かして始められると書かれているので、まず仮設し、利用が続いてから常設にするのが現実的です。

仮設コートでよくあるつまずき

実際にコートを作ると、つまずくのはだいたい同じところです。

測り方と線で起きること

  • ラインの内側で測る: 20×44フィートはラインを含む外側の寸法です。ルールブック第3節でも、外周とキッチンのラインの外側の端で測るとされています。
  • バドミントンのショートサービスラインをキッチンの線と思い込む: 位置が約15cm違います。練習用なら正しい位置に貼り直します。
  • テニスのラインと重ねて貼る: どの線がピックルボールか分からなくなります。少しずらして置きます。

ネットと場所で起きること

  • ネットの高さを両端だけ合わせる: 中央が34インチになっているかを必ず測ります。
  • 余白を取らずに2面並べる: 隣のコートとの間が狭いと、ボールを追った時にぶつかります。最小30×60フィートのプレー面を目安にします。
  • テープの許可を取らない: 体育館ごとに使えるテープが決まっています。貼る前に確認し、終わったらはがして持ち帰ります。

自分たちで作るのが難しい時は、コートがある施設を借りるのも近道です。借り方は「コートのレンタルと予約の流れ」、探し方は「コートの探し方|全国まとめ」にまとめています。

持ち込むネットの選び方と、ネットを無料で貸す施設の例は「ネットの高さと規格」で、公式ストアの表示価格まで並べています。

よくある質問

Q. ピックルボールのコートは自分で作れますか?

A. 作れます。体育館のバドミントンコートなら、キッチンのラインをテープで足してネットの高さを合わせるだけで1面できます。

Q. バドミントンコートに作る時、何を足せばよいですか?

A. ネットから7フィート(約2.13m)のキッチンのラインと、ベースラインからキッチンのラインまでのセンターラインです。外周はそのまま使えます。

Q. テニスコート1面にピックルボールのコートは何面入りますか?

A. 半面に1面ずつ、合計2面が入ります。半面に2面を並べる施設もありますが、コートの間の余白は狭くなります。

Q. コートの周りにはどれくらいの余白が必要ですか?

A. 2026年版の公式ルールブックでは、プレー面は最小で幅30フィート×長さ60フィート(9.14m×18.29m)とされています。

Q. 常設のコートにする時はどこに相談すればよいですか?

A. 施設の所有者に加えて、連盟の公認コートの案内とUSA Pickleballのコート建設ページを確認先にしてください。

参考・出典

この記事の寸法・規定・製品の仕様と価格・公認コートの登録条件は、2026年9月30日に各公式ページを開いて確認した内容です。規定の改定や価格の変更があるので、作る前に公式ページでご確認ください。

最終更新日: 2026年10月12日

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